このシリーズでは国東町は来浦(くのうら)地区の名所旧跡を巡ります。来浦地区は大字岩戸寺(いわとうじ)・来浦・浜からなる地域で国東町の北端に位置し、その隣は国見町です。国道213号の改良が全線中で最後まで遅れていた地域なので、以前は国東市街地から来浦地区にまいりますとなんだか遠くまで来たような気がしておりましたが、今では道路がよくなってずいぶん便利になりました。
この地域の主要な名所としては、岩戸寺と、旧大聖寺跡の五輪塔群がございます。一般的な観光名所としてはこの2か所に限られておりますけれども、それ以外にも水谷峠の渓谷や金毘羅大権現宮拝所、山口池などの景勝地や、五輪塔・国東塔・庚申塔などの石造文化財、歴史のあるお寺や神社、堂様などが目白押しの地域です。まだ探訪が十分ではありませんけれども、ひとまず写真のあるところをカサからシモへと順々に紹介していき、その後で追加があれば道順によらで適宜補っていくという形でシリーズを展開していきたいと思います。初回は来浦の谷の最奥部であります葛原部落跡周辺の名所・文化財と、水谷峠の磨崖仏、三十仏周辺の文化財を紹介します。
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